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アッカ監察課
オノ・ナツメ『ACCA13区監察課』は架空の近代国家ドーワー王国を舞台とした漫画である。主人公は監察課の副課長である。何を考えているか分からないキャラクターである。データ送信時刻の差異から不正を見抜くところは切れ者である。データのチェックが主体の地味な仕事での見せ場になる。
本作品には、お洒落な雰囲気がある。しかし、実は全くお洒落ではない。主人公には「もらいたばこのジーン」という大層な二つ名があるが、たかりであり、本来ならば恥ずかしいことである。公務員的な存在には許されないことである。
また、監察課のメンバーはおやつのケーキを楽しみにしている描写ばかりで、仕事をしているように見えない。別に足を棒にして頑張ることを求めるつもりはない。ジーンのようにデータから問題を見抜くならばケーキを食べても良いが、そのような描写はない。民間労働者としては公務員批判をしたくなる。
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【2018/07/18 13:50 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
からかい上手の元高木さん
『からかい上手の元高木さん』は『からかい上手の高木さん』のスピンオフ漫画である。大人になった高木さんを描く。高木さんは結婚して名字が変わり、娘が産まれた。
『からかい上手の高木さん』のような強烈な笑いは乏しい。本家あってのスピンオフと感じた。代わりに娘が親を振り回す要素が強い。この点で『よつばと』に重なる。但し、『よつばと』では周囲の大人との交流で話が広がっていくが、『からかい上手の元高木さん』は家族内で完結する傾向がある。
これは『からかい上手の高木さん』からの傾向である。『からかい上手の高木さん』は登場人物が少ないことが特徴である。思春期ならば互いに西片くんや高木さんのことばかり考えていても面白いが、社会人となると現実感が乏しくなる。滅私奉公のモーレツ社員は時代遅れであるが、マイホーム主義も昭和の遺物である。
【2018/07/17 07:51 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
インド変わる大都市圏
地理2018年7月号は「インド変わる大都市圏」を特集する。近代化が進むインドの大都市圏を紹介する。
インドの発展は、社会主義計画経済色のある混合経済をやめてからである。官僚主導経済は個人を抑圧し、停滞をもたらす。
インドと言えばカースト制度が近代化の障害となっている。それも都市化によって身分と結び付いた伝統的職業がなくなり、弱まっている。それを「住民間の社会関係が分断されたアーバンビレッジでは、増大する地域問題を解決する地域の主体がなくなり、その解決はより困難になった」とマイナス面を評価している(澤宗則「大都市近郊農村からアーバンビレッジへの変容」47頁)。このような評価が出るところにカースト制度が現実に弱まっていることを実感する。何とかしてカースト制度を克服しなければならないとの問題意識からは考えられない。
【2018/07/16 07:44 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
進撃の巨人23
『進撃の巨人』23巻はマーレの話とエレン達の話が平行する。マーレの話は別個の展開ではなく、エレン達に関係する話であった。
『進撃の巨人』は圧倒的な巨人に食べられる無力な人間という展開が話題であった。ところが、外の世界では科学技術の発達によって巨人の優位性が減少している。昭和のゴジラは過去のものになり、地球なめんなファンタジーというジャンルが登場した社会を反映している。
真相を知った政府首脳部は国民に情報公開を行う。これは日本政府ではできないことである。
エレンは中二病扱いされる。シリアスな展開の中でシリアスな雰囲気を壊さずにギャグが入る。このような作品は中々ないだろう。
【2018/07/14 15:31 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
ワンピース89巻
尾田栄一郎『ワンピース89』(集英社)はビッグマム編がほぼ終わる。完全に終わりではない。ルフィとカタクリの死闘に決着がつく。カタクリはルフィの強敵にふさわしい存在である。勝つために手段を選ばない卑怯者は強敵キャラクターとしても相応しくない。日本大学アメリカンフットボール部の違反行為は多くの人々を怒らせ、日本大学のイメージを失墜させた。
カタクリには兄弟姉妹にも隠している秘密があった。これまでは秘密を知られた人を殺してしまうほどであったが、ルフィとの闘いの最終局面ではさらけ出した。カタクリも一皮剥けて、これまでよりも強くなるのではないだろうか。
強敵カタクリとの対決はルフィが独力で進めるが、それ以外の点では多くのキャラクターに助けられている。これを万策尽きると、お助けマンが登場する御都合主義とネガティブに評価する向きもあるだろう。
【2018/07/14 12:35 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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