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ガンダム・サンダーボルト
#SF #BOOK #ガンダム #review
『機動戦士ガンダム・サンダーボルト』5巻は一年戦争後の第二部である。地球を舞台にジオン軍残党、地球連邦軍、地球連邦からの独立を目指す南洋宗の三つ巴の戦いを描く。連邦からの独立を目指す勢力を登場させたことが物語にリアリティーを与えている。
宇宙世紀ガンダム・シリーズは基本的に地球連邦が勝利する物語であるが、その割に連邦は不人気である。ジオンに感情移入する熱心なファンも多い。むしろ連邦は腐敗と無能と非効率の象徴である。それは地球連邦という汎人類的な統一国家にリアリティーがないためである。初代ガンダムの登場した時代は民族紛争や宗教紛争が軽視され、汎人類的な統一国家をイメージすることは、それほど困難ではなかったかもしれない。しかし、現代では成り立たない。ソビエト連邦という国名に地名を持たない人工国家は消滅した。地球連邦のような組織が、まともに機能すると考える方が非現実的である。故に派閥争いはあっても、組織的には一体化している初代ガンダムの連邦の描かれ方は現代から見ると現実味に欠ける。この点、後年の作品であるユニコーンでは独立運動が登場している。
連邦の新しいガンダムはアトラスガンダムである。アトラスは手塚治虫の漫画では悪役ロボットであり、悪役の印象が強い。やはりガンダムは連邦を嫌悪し、ジオンに感情移入したくなる。
サンダーボルトは、ジオン側と連邦側のダブル主人公が特徴である。主人公サイドということで連邦に一方的に肩入れしなくて良くなっている。しかも、連邦側主人公の所属する部隊はムーア同胞団という一地域のグループである。日本人である前に東京都民であるという感覚がある。のっぺらぼうの官僚的な連邦軍部隊よりも故郷を背負った部隊に個性がある。
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【2015/03/05 17:56 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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