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原発ホワイトアウト
#本 #書評 #読書 #読書感想
『原発ホワイトアウト』は現役官僚が書いたとされる小説である。小説の体裁であるが、原発問題をめぐる実在の人物・団体をなぞっている。物語は2013年の参議院議員選挙から始まる。原子力村の利権構造が描かれている。原子力利権にとっては原発そのものだけでなく、電力会社の地域独占システムが重要であることが分かる。政府が電力自由化を進めても肝心のところは骨抜きにされ、既得権が維持される危険も示している。この既得権維持と改革のせめぎあいを世代間闘争と位置付けている。経済産業省の中にも若手官僚は、電力自由化を進めなければならないと考えている。だからこそ現役官僚とされる著者が本書のような書籍を出す。
脱原発運動側の動きも実話を下敷きにしている。絶賛する一方ではなく、辛辣な評価もある。官邸前デモを退職者(年金生活者)と無職の若者の不満のはけ口と評しているところは、良くも悪くも現役官僚として脱原発運動を突き放して評価できる立場らしいものである。
一方で頭でっかちというか、人情から外れた設定もある。脱原発派の元女子アナウンサーは父親が福島県で牧場主をしていた。福島原発事故後も出荷を続けたところ、ヒステリックな放射脳カルトからバッシングを受け、自殺してしまう。
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【2015/03/19 23:39 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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