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女性画家と戦争
最初に強調しておきたいことは、本書が反戦平和の側に立つことである。その上で感じたことは、本書で紹介する戦時中の女性画家の作品が戦意高揚のプロパガンダの一環として描かれたものであっても女性画家の自己実現の産物として肯定的に評価できるということである。総力戦に入り、女性が銃後の社会を主体的に担わなければならなくなった状況が女性の存在感を高めることになった。このこと自体は珍しいことではない。第一次世界大戦後にヨーロッパ各国で女性参政権が実現したが、総力戦の中で女性が社会を支えたことが背景にある。抑圧されていた女性が戦争という異常状態によって自己実現の機会を得られたという皮肉な現実も直視しなければならない。現代でも貧困と格差に苦しむ若年層ワーキングプアから「希望は戦争」との声がある。
これまでの戦後レジーム的な歴史観では無謀な戦いを挑んだ狂った軍部という視点が強かった。司馬遼太郎の歴史認識が典型である。
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【2015/12/06 16:45 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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