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林田力書評・ダイイングアイ
#レビュー #東野圭吾 #BOOK
東野圭吾『ダイイングアイ』は交通事故加害者を主人公とした小説である。本書は恐ろしい小説であるが、被害者にとっては勧善懲悪的な一貫性がある。現実には本書のような恐ろしい出来事はないが、それは被害者の無念が忘れ去られているためである。私も東急不動産だまし売り被害者として、加害者と被害者のギャップを痛感している(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』ロゴス社)。それを考えると本書のような恐ろしさが現実にないことを喜ぶべきか複雑である。
主人公は江東区に住んでおり、江東区の地名が頻繁に登場する。江東区民にとって身近に感じられる。
本書は非常に怖い小説である。普通のホラー小説は中盤が恐ろしくても最後は大団円になる傾向がある。だから読み終わると何でもなくなる。それに対して本書は、中盤は怖くないが、最後まで読むと怖くなる。そのために非常に恐ろしいという印象が残る。「終わり良ければ全て良し」というナイーブな感性では味わえないホラーである。
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【2015/03/12 23:03 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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