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林田力書評・不思議な尻尾
#書評 #児童文学 #小説 #読書
マーガレット・マーヒー『不思議な尻尾』はニュージーランドの児童文学作家による魔法ファンタジー小説である。主人公は引っ越してきたばかりの少年トム。近所の犬は尻尾を上下に振ると、周囲にいる人の願い事が実現する。このように紹介するとメルヘンチックな物語に聞こえるが、現代社会に値を下ろした物語である。主人公は母親と二人で暮らしており、現代的な家族構成である。近所には猫を蹴飛ばす悪ガキ集団もおり、皆が善人というような教育的配慮の行き届いた物語ではない。
子どもは様々な疑問を大人に尋ねるが、忙しい大人は真面目に取り合わない。これは、よくある光景である。本書の冒頭でも展開されるが、母親は息子に、外に出て自分の目で確かめてなさいと言う(7頁)。上手な対応である。
主人公トムは最初に犬の魔法で非現実な願いが実現した時に驚く。驚くことは当然であるが、その反応が面白い。家に帰って、じっくり考えようとした。冒険心あるキャラクターならば、不思議な出来事に遭遇した場合、現場にとどまろうとするのではないか。
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【2015/01/24 12:41 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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