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林田力書評・尊厳死
#医療 #終末医療 #読書 #病院
デイヴィッド・ロスマン著、酒井忠昭訳『医療倫理の夜明け・臓器移植・延命治療・死ぬ権利をめぐって』は米国の医学ノンフィクションである。人体実験など数々の医療事件を通して医療倫理が確立されていく歴史を明らかにする。著者は「医療に直接関与する歴史学者」という文系と理系が峻別されがちな日本ではユニークな立場である。本書の最後で「医学教育に人文科学をとりいれることで医師たちは人間らしくなるだろう」と主張する(362頁)。著者の立場が反映された主張である。

中島みち『尊厳死に尊厳はあるか』(岩波書店)は尊厳死とされるものの恐るべき杜撰な実態を明らかにし、日本の終末期医療に真に求められているものを明らかにする新書である。本書を出版した直接の契機は富山県の射水市民病院で入院中の末期患者七人の人工呼吸器が取り外され、死亡した事件である。
尊厳死が「周りの都合で行われる安易ないのちの切り捨て」になる危険性に警鐘を鳴らしている。いわゆる尊厳死とかんがえられているものには患者の尊厳を損ない、患者を苦しめて殺すだけのものもある。

https://sites.google.com/site/lawliberalarts/
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【2014/12/31 19:44 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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