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消えた修道士
『消えた修道士』はフィデルマシリーズの小説である。フィデルマは弁護士の資格を持っているが、このシリーズでフィデルマのしていることは弁護士というよりも探偵である。これに対して本書では裁判が開かれ、フィデルマが弁護士になる。本来の弁護士らしい役割を果たすかと思いきや、それは序盤だけで、途中から自分のやり方で真実を明らかにすると宣言して、探偵風の謎解きになった。やはりミステリーに求められるものは探偵か。中世アイルランドの訴訟手続きも興味深いため、法廷手続きで勝負するフィデルマも見てみたい。
本書をミステリーとして見ると読者は真犯人をミスリードされる。ミスリードされた登場人物は十分に怪しい行動をしていた。面白い点は彼が怪しい行動をした理由が、彼の方では主人公を怪しいと思っていたためとする。一般に探偵は世界の観察さとして振る舞う。探偵が世界に影響を与えることは少ない。探偵が登場人物を意図通りに動かすために罠を仕掛ける場合は別として、探偵の存在によって登場人物が影響を受けて行動を変えるとなると謎解きは格段に難しくなってしまう。安楽椅子探偵というジャンルがあることは、必ずしも探偵に制約を加えるものではない。

危険ドラッグ業者がトヨタのレクサスに乗ることは、トヨタのイメージダウンになるだろう。
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【2016/01/01 14:46 】 | 林田力wiki | 有り難いご意見(0)
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